アトピー性皮膚炎11-1
18才の女性がアトピー性皮膚炎のため来院した。2歳の頃からアトピー性皮膚炎があったが、塗り薬を使っていた。初診時には湿疹は大したことはなかったため、食餌の注意のみにして漢方薬は出さなかった。ところが、その3ヶ月後著明な発疹をきたして再度来院した。聞くと、薬局でいくつかの民間薬(松寿仙、瀉火補腎丸、ササタール、紫華栄その他)合わせて月20万〜30万分を購入服用したところますます悪化して夜も眠れなくなってしまったという。後頚部、上肢、足背部に軽度の発赤があり、両大腿内側と両下腿外側には著明な発赤と腫脹が見られた。白虎加人参湯を与えたところ1ヶ月後には大分改善し、3ヶ月後にはほぼ完治した。
初診時、1ヶ月後、3ヶ月後の後頚部、大腿部の写真を提示する。
次へ