DIARY
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2005年12月29日
本日の午前で今年の診療は終わりました。院長としては1日も休むことなく診察ができ、また大過なく1年を終えることができ、ほっとしています。
今年の初め、来る人は全部治すつもりで診療に臨むと書きました。もちろん全部治すことなど実際には不可能かもしれません。しかし、あえて来年度も、来る人は全部治すの意気込みでいきたいと思います。また治らないまでも、「坂の上」に行って、あー良かったと感じられるような医療体験ができるよう、スタッフ一同さらなるスキル・アップをはかっていきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願い致します。なお、来年の診察は1月5日から始まります。

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2005年12月13日
国民皆保険制度を守る署名が昨日終了しました。当院では335名の方々に署名をいただきました。御協力大変ありがとうございました。
これまでも医師会から署名運動の呼びかけはあったのですが、診療の場でそうした事をするのが気が引けて見送ってきました。しかし、今回の医療制度変更案はさすがに見過ごせず協力することにしました。論議にもう少し日本の医療をどうするかという視点でもあれば良いのですが、ともかく医療費を減らせ減らせの大合唱です。それもそのはず、議論をリードしているのは医療の素人、経済オンリーの人達だけですから。世界的に見ても、公平で質の高い医療を先進国中最低レベルの医療費で提供できているのは大いに評価すべき事です。他国の医療事情を少しでも勉強すれば、日本の医療制度がいかに優れているかわかると思います。医療制度改悪を阻止するため、これからも声をあげていくつもりです。
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2005年12月3日
11月29日(水)は午後から臨時休診でした。折角来院いただいたのに休診で御迷惑をおかけした方もいらしたようです。申し訳ありませんでした。臨時休診にしたのは、午後から社会保険事務所による保険診療についての個別指導があったからです。悪い事をして指導を受けた訳ではなく、開業後には必ず行われる指導です。40例のカルテを持参して指導を受けました。厳しい指導というよりフレンドリーな指導でした。院長としては無事終わってやれやれです。また、カルテを見直して色々気がつく事もあり、大変ためになりました。
この異例に早い時期のインフルエンザはこのままなくなるかとも思いましたが、まだまだ流行っています。インフルエンザ・ワクチンも流通量が減り、新規に御予約を受け付けるのが難しい状況です。御了承お願い致します。
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2005年11月24日
医療費抑制のための厚生労働省試案なるものが発表されています。高齢者の自己負担増加、保険免責制度なる小額医療費は保険適応からはずす案、医療費総額管理など国民の医療費負担増、事実上の国民皆保険制度の放棄を意味する案のオンパレードです。そもそも日本の医療制度は費用が安く(GDP比7.8%は先進国中最低レベル)、公平であり(フリーアクセス、日本国民はどこの病院でも自由に受診できる。世界には病院を自由に選べない国が多い)、結果も良い(世界一の平均寿命)ためWHOの評価は高く世界1位です。こうした世界に冠たる優れた医療制度を、みずからかなぐり捨てるような改悪を医療改革と称して行おうとしているのはいったい何故なんでしょう?高齢化社会を迎え医療費が高騰するという厚労省の将来予測は、今までされた予測を見てもとんでもなく過大評価であり、一種の情報操作です。ちなみに日本が見習おうとしている?米国はどうかというと、医療費は何とGDP比13.9%。これだけ膨大な金額を使いながら、国民の15%は無保険のまま放置。平均寿命、乳児死亡率は先進国中最低。当然WHOの評価も低く世界15位という悲惨さです。
以上のことをふまえ、当院でも日本医師会が行っている国民皆保険制度を守る署名運動に協力しています。賛同される方は「国民皆保険制度を守る署名」にぜひ御署名をお願いします。
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2005年11月17日
この地域の小学校や保育園などですでにインフルエンザが流行していると聞いていましたが、今日当院でも成人のインフルエンザ感染が確認されました。急な高熱、強い関節痛など典型的な症状のA型インフルエンザでした。インフルエンザ・ワクチン接種をまだされてない方は、早めに接種されることをお勧めします。インフルエンザは2月頃に流行るのでワクチンを打つ時期は遅めにしたいとおっしゃる患者さんが多くいらっしゃいました。しかし、ワクチンの有効期間は接種後2週間から5ヵ月までとされています。今年のように異常に早く流行すると、遅い時期の接種ではまったく間に合いません。現にインフルエンザに感染した患者さんも、これから他院でインフルエンザ・ワクチン接種を予定していました。こういう事もありますので、やはり早めの接種をお勧めします。
マスメディアを賑わしている鳥インフルエンザなど今までとまったく違う型のインフルエンザが流行れば、ワクチンは無効です。その時にはタミフル、リレンザ、シンメトレルなど抗インフルエンザ薬で対応することになります。今までと大きな違いのないA型インフルエンザやB型インフルエンザにはワクチンが有効です。今できることとしてはまずワクチンを早めに接種することです。
タミフルの副作用が最近メディアに出ていますが、頻度的には非常に稀なことです。あまり神経質に捉えない方が良いと思います。
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2005年11月16日
先日の休日、放置された芝生が伸び放題となっている懸案の裏中庭のリフォームを行いました。思えば去年の冬は西洋芝の種を蒔き、冬も青々とした芝を目指して盛り上がっていたものです。しかし、毎度毎度院長室経由で芝刈り機を入れるのが大変で、芝刈りにも疲れてしまいました。そういう訳で今度はメインテナンスの手間がかからないことが第一条件です。色々考えたのですが結局無難なコニファー・ガーデンにすることにしました。
裏中庭リフォーム
伸び放題の芝生
裏中庭リフォーム
芝生をはぎ取った後
裏中庭リフォーム
コニファー移植後
裏中庭リフォーム
小石とバークチップを敷き詰めて
照明、自動散水、縁台設置、ロックガーデン風な石入れなどこれからすることはたくさんあります。コニファーも成長する数年後の完成を目指して手入れしていきます。
ところで、今年は駐車場に植えたヤマボウシの紅葉が見事です。
紅葉したヤマボウシ
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2005年11月10日
来年度から禁煙指導が保険適用されるそうです。ニコチン製剤なども保険適応されるのかは不明ですが、ともかく良いことです。最近当院でニコチン製剤を使って禁煙された方がいらっしゃいます。何度か今までも禁煙を試みた事がある方ですが、今回はぜんぜん楽だったとおっしゃっていました。保険適応されましたら、当院ではすぐに導入する予定です。タバコが止められないのは、意志の問題ではなく、ニコチン依存症という"病気"なのですから、どうぞ気楽に御相談ください。
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2005年10月20日
日本循環器学会、呼吸器学会など9学会の合同研究班が、たばこを吸うことは「病気」で喫煙者イコール患者と規定、「積極的治療が必要」とする診療指針をまとめました。たばこの及ぼす健康被害は明白であるにもかかわらず、日本のたばこに対する取り組みは恥ずかしくなるほど遅れています。たばこの税率上げ、公共の場やレストラン、交通機関の禁煙化、禁煙教育などやるべき事は明らかです。当院でも禁煙補助薬の提供など禁煙には積極的に取り組んでいます。禁煙はしたいけれど、意志が弱くてという方はどうぞ御相談ください。
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2005年10月16日
昨日は坂の上健康講座で薬草観察会を行いました。天気予報では雨だったので、心配していましたが、昼から夕にかけてはちょうど雨が降らず、太陽も時々のぞく良い天気に恵まれました。予定通り「稲山ケヤキの森」に行き薬草の観察を行いました。結構色々な種類の薬草がありました。観察できた薬草・民間薬は以下の通りです。
コブシ(辛夷)、クズ(葛根)、オオバコ、ヨモギ(艾葉)、タンポポ(蒲公英)、アケビ(木通)、カキドオシ、イノコズチ(午膝)、トリカブト(附子)、リュウノヒゲ(麦門冬)、クワ(桑白皮)、ハコベ
トリカブトまであったのには感激しました。

トリカブト
トリカブト
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2005年10月02日
今日は父に伸び過ぎたビヨウヤナギを刈り込んでもらいました。このビヨウヤナギ、植えた頃はひょろひょろしていて大丈夫かなと心配していたのですが、1年半経つと恐ろしく繁茂して、建物の根締めどころか、照明まで覆いつくしておばけのようになっていたのです。今日はさっぱりと刈り込まれて、写真を撮る気も失せる程、あわれな姿です。また新しい葉が生えそろった頃にお目にかけたいと思います。今日は10月にしては記録的な気温だったとか、本当に炎天下の作業は暑かったです。
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2005年9月15日
漢方薬に呉茱萸(ごしゅゆ)という生薬があります。呉茱萸湯や当帰四逆加呉茱萸生姜湯に含まれています。後者の調剤をしていたスタッフが、「山の香り」がして懐かしいといい出しました。他のスタッフが嗅いでみると、やはり「山の香り」という人と、?の人がいました。私も嗅いでみました。確かに強い独特の香りですが、嗅いでいるうちに良い香りに思えてきました。ここ2,3日出ている咳もおさまるような気がしました。精油成分の鎮静作用でもあるのでしょうか。御希望の方には呉茱萸をお見せしますのでお申し出ください。それにしても、うちのスタッフは「山の香り」のわかる田舎出身者ばかり?私ですか?もちろんわかりますよ。
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2005年8月22日
8月15日〜17日の3日間夏休みをいただきました。家内の実家に行っている間、植栽の水やりをちょうど帰省していた兄に頼んだところ、「いつも水をあげているおじいちゃんとも違うようですが、どなたですか?」と小さな子供に非常に丁寧な口調で職務質問を受けたそうです(笑)。後で小さな石のアートも見せられたと聞いて、あぁ、隣の6才になったばかりの子供に違いないと合点した次第でした。
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2005年8月04日
日本でもβ提供が始まった話題のGoogle mapsで、この地区の医院を検索すると当院も出てきました。
Google map
(URLの日本語文字列が文字化けしてしまって、リンクがうまく張れないのでリンクは断念。ローカル検索で、キーワード=医院、場所=山梨市東後屋敷などで検索してみて下さい。)
見ると近くの医院でも表示されてないところがあります。「Google八分」という言葉があるように、Googleでひっかかってこないものは地球に存在しない!という極論もあり、Googleは便利でもありまた恐くもありです。
こちらに来てから1年以上が経ちますが私まだ床屋が決まらず、今日は近くの理髪店をGoogle mapで検索して、今まで行ったことのないところに行ったのですが、でもまだ決まらない(別に髪形に凝っている訳ではなく、単に気持ち良く適度な価格で、を追及しているだけなのですが..)。
地方はまだ精度は低いですが、都心など衛星写真もすごいですねー。家まで特定できます!
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2005年7月23日
最近web pageをご覧になって遠方からいらっしゃる方が増えてきました。当院は日本全体でみればアクセスが良いところとはいえません。特に電車を使って来院される方の場合、最寄り駅が塩山駅、東山梨駅、山梨市駅の3つあり、どの駅で下車してどんな交通機関を使って来たら良いのか迷われると思われます。
駅から徒歩で来られるなら東山梨駅になりますが、この駅は小さな無人駅で特急は止まりません。駅から医院まで徒歩で15〜20分くらいはかかります。塩山市、山梨市駅は特急が止まる駅ですが(全部ではありません)、駅からは適当なバスはなくタクシーを使うことになります。来院される前にメールか電話くだされば、来院日の込み具合も含めて細かく情報をお伝えしますので、どうぞ御遠慮なくご連絡ください。
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2005年7月10日
この時季、皮膚病の悪化する患者さんが多いです。やはり、暑さと汗、プール、虫など色々悪条件が重なるからだと思います。当院では大抵漢方薬を処方して皮膚の病気を治しているのですが、悪化するとつい処方を変えたくなるものです。しかし、変えるとさらに良くなかったりすることもあり、患者さんだけでなく主治医にも辛抱が必要なようです。皮膚病は季節変化が多い病気ですから、季節的な変動に動じないことが大切ですね(難しい?)。
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2005年6月28日
昨年は移植した年だったためか、数個しか花をつけなかった夏椿ですが、今年は見違えるように多数の花をつけました!夏椿の花は一日だけで落ちてしまう儚い花です。夕方や雨の中の姿が似合う花ですね。
箱根に行くと夏椿の林が見られます。野生の夏椿は結構な太さに育っていて驚きます。樹皮が剥がれたピンクの肌が特徴です。日陰を好み、この辺では陽の当たり過ぎる所では枯れやすいそうです。医院中庭は半日陰なので何とかもっているようですが。
(6.29 追記)箱根に自生しているのは夏椿ではなく、ヒメシャラではないかと御指摘を受けました。確かにそうでした。夏椿はシャラともいい、ヒメシャラと時々混同されます。似てはいますが、よく見ると両者は違いますね。という訳で上記箱根云々はヒメシャラについての記述です。
夏椿花1
夏椿花2
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2005年6月14日
さしもの花粉症の猛威はなくなりましたが、最近この辺で流行っているのが「りんご病(伝染性紅斑)」です。パルボウイルスB19の感染症であるこの病気は、通常子供に多いのですが、成人も免疫がない場合には罹患するようです。驚いたことに何人かそれらしい大人がいました。子供と違って、頬の紅斑より、四肢のレース状の紅斑、風疹様の発疹が目立ちます。また、成人の場合関節炎、むくみなどを起こすこともあるそうです。特に治療薬はありませんが、一週間くらいの経過で治っていきますので、質の悪い病気ではありません。飛沫感染ですので、他人にうつすのは咳のある初期だけです。特徴的な頬の紅斑が出現するのはやや遅れますので、「りんご病」の診断がつく頃には感染性は消失しています。
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2005年5月25日
今年もツバメの季節がやってきました。昨年に続いて医院玄関に巣を作りかけているのを発見し、今年は迷うことなく処置しました。つまり、泥をかたづけ、発泡スチロールを差し込んだのです。ツバメの夫婦はまだ未練があるらしく、近くを飛び回ったり、差し込まれた発泡スチロールにしがみついたりしています。さて、すんなり諦めてくれるでしょうか。
ツバメの運んだ泥
ツバメの運んだ泥
近くを飛ぶツバメ
近くを飛ぶツバメ
しがみつくツバメ
しがみつくツバメ
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2005年5月15日
今日は日曜日、しかし朝の6時から組の水路清掃。起床時刻が気になって熟睡できませんでした。朝の6時という時刻はどうにかならんものでしょうか。ちなみに"組"というのは、恐い団体ではなく、この辺では地域の単位を指します。特に"組長"とかいうと、慣れないとギョッとしますよね。
医院の植栽は今が花盛りです。植木は2年目になるとさすがにたくさんの花を付けます。ヤマボウシはひとつはピンクでした。しかし花がいくぶん小さいような気がします。何かが足りないのでしょうか。中庭の夏椿も今年は蕾をたくさんつけています。開花が楽しみです。
エゴの花
エゴの花
ヤマボウシの花
ヤマボウシの花ー白
ヤマボウシの花
ヤマボウシの花ーピンク
ナツツバキの蕾
ナツツバキの蕾
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2005年5月01日
医院北側の壁にそって金糸梅(ヒペリカム)が植えてあったのですが、何だか鬱蒼としてきたので、先日かわりに小さめの満天星(ドウダンツツジ)を列植してもらいました。躑躅の前に土の露出したスペースが残ってしまいましたので、今日は朝からその場所に芝生を張りました。近所のホームセンターD2から高麗芝を3束買ってきて張っていったのですが、それでは足りず、2束買い足して結局合計5束芝を張りました。こんな作業でもうくたくた、エネルギー使い果たしました。芝張りは院長の趣味と化していますが、一連の作業の最後、汗をぬぐいながらする水まきが快感です。
芝生張り
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2005年4月26日
開院後1年が経ち、少し診療設備を充実させました。今まで大きなものしかなかったホルター心電図を新調しました。最新式のホルター心電図は驚くほど小型軽量です。これなら1日着けていてもそう負担にはならないだろうと思います。
ホルターECG
もうひとつはスパイロメーター(呼吸機能検査機)です。最近増えているCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断には欠かせない機器です。肺活量や、1秒量といって最初の1秒間にどれくらい速く息を吐き出せるかを測定します。階段で息切れがする人、ヘビースモーカーにはぜひ行って欲しい検査です。
スパイロメーター
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2005年4月12日
4月9日土曜日、坂の上健康講座で待望の紫雲膏作りを行いました。この日にはU和漢薬からも3名の参加者があり、また常連の方に加え初めての参加者もあって、大変楽しくなごやかに紫雲膏作りができました。
紫雲膏は御存じの通り華岡青洲創案の漢方の軟膏でして、火傷、外傷、ひび・しもやけ、湿疹などに驚く程良く効く漢方薬です。作るのは意外に簡単です。材量と作り方は以下の通りです。
 材料
 ・ゴマ油 : 400g(今回は薬局方ゴマ油と市販食用ゴマ油の2種類で作ります。)
 ・サラシミツロウ : 136g(ミツバチの巣から得たロウを精製したもの)
 ・豚脂 : 8g
 ・当帰 : 24g
 ・紫根 : 48g

 手順
 1) ゴマ油を 鍋に入れて180℃で1時間加熱する。(油を重合させる。)

 2) サラシミツロウ、豚脂を加えて溶かす。

 3) 油を120℃にして、当帰を油中に徐々に入れる。
 (はじめは大きな泡が出るが、やがて小さな泡になる。)

 4) 当帰が黒っぽくなったら(10分位)、茶こしなどで当帰を除去する。

 5) 油を142℃に保って紫根を徐々に入れる。
 (紫根の主成分アセチルシコニンの融点が142℃)

 6) 5〜10分後、紫根を除去する。

 7) ガー ゼ数枚 で濾過後、放冷させる。

 8) 軟膏べらでなめらかになるまでよく練り、
 軟膏つぼに詰める。
今回は薬局方の精製の進んだゴマ油と、市販されている普通のゴマ油を使い2種類の紫雲膏を作製しました。紫根は軟紫根を用いました。
紫雲膏作りのハイライトは何といっても紫根を入れる時の変化です。泡立ちとともにさっと鮮やかな赤色に変化します。紫雲膏の紫雲とはこの時の泡立ちに由来するそうです。下に紫根投下の様子をムービーでお目にかけます(QuickTime 4.4MB)(AVI 7.2MB)。



薬局方のゴマ油の紫雲膏に比べ、市販品のゴマ油を使った紫雲膏はやはりゴマ油の匂いが強かったです。色はさほど変りませんでした。紫雲膏作りは練りが大切です。うまく十分に練ると艶がでてきます。
結局2時間あまりの作業で50gのプラ壺18個の紫雲膏ができ上がり、それぞれ持ち帰っていただきました。手製紫雲膏の効きはまた格別だと思います。参加者の皆様ご苦労様でした。
紫雲膏作り
男の手料理?
紫雲膏作り
冷え固まった紫雲膏
紫雲膏作り
練りが大切なのです
紫雲膏作り
この名人級の素早い練り技は誰
紫雲膏作り
練り作業にいつになく寡黙なU氏
紫雲膏作り
出来上がり
2005年4月8日
今日は何の日かご存知ですか?えっ、お釈迦様の誕生日ですって。アタリ、お釈迦様の誕生日まで知っている貴方はエライ。そう、それと坂の上クリニックの開院日なのですよ。
ちょうど開院して1年が経ちました。あっという間といえばあっという間、長かったといえば長かったです。院長の胸には様々な思いが去来しますが、まずは恙なく1年が過ごせたことを関係者の皆様方に深く感謝いたします。また、何といっても、まだ開院したばかりの、海のものとも山のものとも知れない医院に足を運んでくださった患者さん方に感謝いたします。1年間にこれほどたくさんの患者さんを診たのは初めての経験で、指にできたペンダコの固さに驚いています。私もスタッフもまだ不慣れで、満足のいかない点もあったかもしれませんが、どうぞ御容赦お願いします。何か気がつかれたことがありましたら、遠慮なくスタッフにお伝えください。より良い医療サービスが提供できるよう、皆様のお声を反映させていきたいと思います。
ナツツバキ
ここ数日の暖かさに驚いたか急に芽吹いた中庭のシャラ
2005年3月4日
昨日、予約日よりだいぶ早いのに来たHちゃん。何かと思ったら、「お薬を塗ろうとしたら、なくなっていたー!」と足底のイボがとれた事を報告に来てくれたのでした。確かにとれていました!
たかがイボというなかれ。皮膚科では痛い治療?しかできないといわれ、昨年の夏から漢方治療していたのです。初めは効果が現れず苦労しましたが、最近ようやく薄くなる傾向が見えていました。そろそろとれる頃かなとは思っていましたが、実際にとれたのを目にすると感激です。それにしても、まだ小さいのに7ヶ月間の長きにわたって漢方薬を服用してくれたHちゃん、立派です。それをさせたお母さんには本当に頭が下がります。諦めずに病気に立ち向かう気持ちは本当に大切ですね。何か病気の方が逃げてしまう感じです。廃薬はもうすぐです。Hちゃんとお母さん、ありがとうございました。
2005年2月26日
最近、B型のインフルエンザと花粉症のため、来院される患者さんが多いです。今日の土曜日は元々予約が多かった上に、新患も多く、半日びっちりと休みなしの診察でした。他の医院では当たり前の事かもしれませんが、当院はまだ開院して間もない医院ですから、今まで比較的優雅?な診察ができていたのです。さすがに今日は疲れました。診察が終わると、何か頬にインフルエンザウイルスでも付着しているような錯覚さえ覚えました。診察までに長くお待たせした患者さんもいたようですが、待合室は和やかな雰囲気だったと後で聞いてやや安心しました。しばらくは混雑が続くかもしれません。予約の方はできるだけ決められた時間に来られるようお願い致します。
話は違いますが、そのものズバリ「漢方小説」というタイトルの小説を読みました。著者は中島たい子という若い女性です。失恋→心身症→西洋医学に失望→漢方治療、と要約もできるのですが、小説を要約しても何がわかる訳でもなく、ディティールとしては作中に出てくるわき役達の人物像がなかなかおもしろいです(この辺をふくらませて、長編にしたらもっと良かったかも)。また、かなりの文字数で解説されている漢方の知識の正確さに驚きました。恋愛小説というよりやはり「漢方小説」ですね。すばらしいタイトルです。
2005年1月30日
昨日は第7回「坂の上健康講座」が開かれました。今回は新春特別企画としてU和漢薬の担当者を講師としてお招きし、漢方生薬の生産地の様子、日本メーカーの安全に対する取り組みなどについてお話いただきました。珍しい生産現地の写真などを多数見せていただき、参加者も活発に質問されていました。医院近くの塩山市には甘草屋敷があり、それにちなんだ専門的な質問もあり、全体的に大変レベルの高い講座になりました。現地では手作業によって漢方生薬が生産されており、改めて漢方生薬は貴重なものなのだと認識しました。
健康講座
健康講座
2005年1月4日
新年明けましておめでとうございます。
今年は大みそかには珍しい大雪となり、雪の元旦となりました。雪にはしゃぐ子供達の姿を見るにつけ、雪かきをしなければ、スタッドレスタイヤがまだだったと、気になるのは生活の雑事だけ、雪に心躍ることもなくなった我が心が、ちとうらめしくもありました。
さて、新年は5日(水曜日)から診察が始まります。昨年までは水曜日は往診にあてていたのですが、今年からは午前中のみ通常の診察を行います。ただし、第二水曜日は院長の都合により休診とさせていただきます。少し複雑ですがお間違いないようお願いします。実は今日も何件か診察の問い合わせの電話をいただいたのですが、何せ医院の転送電話を受けたのは新幹線の車中でしたから、診察もかなわず申し訳ありませんでした。明日からは心も新たに診療に向かいたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
雪の診療所
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