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2004年12月30日 |
本日で今年の診療を終わりました。4月8日に開院以来今日まで、まずは大きなトラブルなく診療でき、ホッとしています。
忘れられない患者さんもいます。開院後早くから来られていたTさんは本当にほめ上手なおじいさんでした。「良い場所に開業しましたね」「気持ちの良い建物ですね」「婦長クラスの看護婦さんですね」、言葉だけで聞くといやらしくも聞こえそうな言葉も、Tさんの口から発せられると何とも味がありました。私達がまだ慣れずに自信がない時に、Tさんの言葉はどれだけ私たちの気持ちを明るくし、ひきたててくれたことでしょう。また、Tさんは終戦後間もない物資のない時代から、社交ダンスをたしなむ洒落者でもありました。ダンスを踊った当時の装いで来院された時には一同眼を丸くしたものです。そのTさんが、思いもかけず脳出血で急逝されたのは大変悲しい出来事でした。しかし、Tさんの言葉や生き方はスタッフの心の中に今も生きています。Tさん、ありがとうございました。
来年は、"来られた患者さんは全部治す"意気込みで、さらにパワーアップして頑張りますので、どうぞ、よろしくお願い致します。では、皆様良いお年を! |
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2004年12月27日 |
先日、通院中の患者さんから、医院の庭について、誰の設計か尋ねられました。聞けば週1回東京に行ってガーデンデザインを学んでいる由。当院には庭と呼べるスペースはほとんどありません。駐車場スペースを一種の庭と考えれば、ガーデンデザインと無関係ではないのですが、むしろ建物と一体のデザインです。実際、庭の設計は別途ではなく、建物と一緒に設計を依頼しました。
駐車場はコンクリート製で、中にぽつぽつと芝生の植わった穴が開けられています。このデザインは設計士さんのお得意のもので、雑誌で見かけて私もいたく気に入り、当院にも流用してもらいました。設計事務所のHPも聞かれたのですが、確かないはずですとお答えしたのですが、今日検索してみるといつの間にか出来ていました!
設計本舗HP |
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2004年12月23日 |
今日は初めての休日救急当番でした。いつもの診療より30分早い午前8時30分から午後5時まで、合計8時間半の診察でした。午前中はぽつぽつと途切れなく来院があり、午後は少なかったです。お腹にくる風邪が流行っていて、嘔吐、腹痛を訴えるお子さんや成人が多いです。原因はウイルスですから、根本的な治療薬はなく(抗生物質はウイルスには効きません!)、症状に合わせて薬を出すことになります。嘔吐がある時は、胃に食べ物が入るとまた吐いてしまいますので、嘔吐があったら3時間は何も与えずに胃腸を休ませ、その後少しづつ水分を飲ませるようにします。水分は電解質を含んだイオン飲料が好ましいです。当院では点滴に使うのと同様な、スポーツ飲料より糖分の少ないお薬を出して、飲んでもらっています。1日目はお腹が空いても水分だけにし、2日目からうどんやおかゆなど炭水化物中心の軽い食事を始めます。牛乳やみかんなども刺激になって吐きやすいので、こうした時は控えましょう。 |
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2004年12月11日 |
西洋芝の種を蒔いてから3週間以上がたち、芽が出ています。寒さも厳しくなっていて、発芽するか心配していましたが、強いものです。そろそろ刈り込みが必要です。 |
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2004年11月17日 |
診察室に面して細長い中庭があるのですが、今は高麗芝が散漫に生えているだけです。高麗芝は寒くなるとどうしても枯れてしまいますので、冬も青々とさせるため西洋芝の種を蒔きました(オーバー・シーディングというんだそうな)。まず伸びた高麗芝を電動芝刈り機で刈り、目土を入れ、最後に種まきです。季節的には1月程遅いので、ちゃんと生えてくれるのかやや心配があります。 |
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拡大図(種見えますか?)
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診察室から
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2004年11月9日 |
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拡大図
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この診察室に現れた不思議な物体は何かといいますと、"茯苓玉"です。茯苓(ぶくりょう)は松の根に寄生し土中で成長する菌体で、漢方薬にはよく使われています。以前からその異様な姿に魅かれ、ぜひ一度お目にかかりたいものだと思っていましたが、今日U和漢薬からいただきました。大きさは直径15cm程で、持つとずっしりと重みがあります。採集は"茯苓突き"と称する鉄の棒で松の根元をつついてみて、その感触の違いから探し当てるのだそうです。トリュフに限らず地中の茸を探すのは大変ですね。日本にも自生しているそうです。 |
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2004年10月13日 |
昨日からインフルエンザ・ワクチンの接種を始めました。昨年はワクチンの型と実際に流行したインフルエンザの型とが違っていたため、効きが悪かったといわれています。しかし、多少型に違いがあっても共通抗原性はありますので、まったく無効にはなりません。できるだけ多くの方、特に肺炎が怖いお年寄りの方にはインフルエンザ・ワクチンを受けて欲しいものです。日本ではインフルエンザに限らずワクチンの副作用ばかりがマスコミで取り上げられ、ワクチン接種に関して国が及び腰になってしまった経緯があります。この点は米国をみならい、もっと積極的にワクチンを接種すべきだと思います。 |
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2004年9月5日 |
昨日は土曜日の漢方煎じ薬の日でしたので、遠方からの患者さんが何人か見えました。それぞれ折角遠方より来られていますので、行楽もいっしょに計画されていたようです。シーズンのブドウ狩りをしたいと話されていた方は、待合室で地元の方とそれならうちでという話がまとまりそうにもなったようですが、結局実現には至らなかったようです。当院では行楽の相談も承りますので、事前にご相談ください(笑)。富士五湖で1泊の予定だった方、生憎の天気でしたが、富士山は見ることができたでしょうか?
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2004年8月18日 |
16日、17日とお盆休みをいただきました。短い夏休みの間、懸案だった医院裏の露出した土の表面に小石を敷き詰める作業を、兄に手伝ってもらい行いました。今日はとても良い天気でしたので、久しぶりにアナログカメラで医院周りの写真など撮りました。7月初めに植えたアイビー・ゼラニウムもようやく元気になって花を咲かせています。エゴの木も実を付けていました。さて、明日からはまた労働の日々、夜中のオリンピック観戦も程々にしようと思います。
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窓際のアイビー・ゼラニウム |
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入り口に植えたエゴが実を付けていました |
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2004年7月28日 |
今日はジャミックジャーナルという医師向けの雑誌から取材がありました。新規開業クリニックを紹介する連載があり、その10回目として坂の上クリニックが掲載されるのだそうです。午前10時から2時間近くインタビューと写真撮影がありました。礼儀正しい真面目な方達で気持ち良くスムースに取材は終わりました。
なぜ当クリニックが掲載されることになったのか不思議でしたが、クリニックHPと、その中のコンセプトに「ムーミン谷」という言葉があり、その辺りに反応されたようです。ムーミンのキャラクター中、先生は何ですかとの質問に、ニョロニョロと答えると、ちょっとウケていました(笑)。
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2004年7月13日 |
医院を開業したての院長が最も気にすること、それは来院患者数です。統制経済下の医院経営では何といっても来院患者数が決め手ですので、致し方ない事ですが、それだけでは何か味気なく、数ではない何かで勝負したいと常々考えています。そうはいっても医院経営を成り立たせるためには数も重要、今日は一応最初の目標としていた来院患者数に達したと日記に書いておきます。ところで、数ではない何かとは?質か、スタッフ満足度か、ムーミンか(意味不明)...
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2004年7月01日 |
院長の休日の日課は草取りと植栽の世話です。この時期雑草の成長には目を瞠るものがあります。1週間ほっておくと芝生、軒下の地面から必ず出てきます。
昨日の休診日には草取りではなく、花の植え替えを行いました。北側の花台に置いていたサフィニアが水やりが少なかったせいか枯れてしまったので、水不足にも耐える(笑)アイビーゼラニウムを八方探し回って購入し、植えました。今はまだ情けない姿ですが、もう少ししたら写真をアップします。
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2004年6月12日 |
医院の根締めに植えたヒペリカムが梅雨の今満開です。冬季の情けない姿が嘘のようです。ヒペリカムにはよく似たビヨウヤナギ(未央柳)とキンシバイ(金糸梅)があります。ビヨウヤナギは長い雄しべ、キンシバイは小さい丸い花弁が特徴だそうです。植えたのはビヨウヤナギと聞いていたのですが、良く見ればどうやらこれはキンシバイのようです。ミツバチがたくさん集まってきています。
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2004年6月01日 |
今日は医院の昼休みを利用して、坂の上健康講座の通期メニューでもある「 成人初心者のためのバレエ講座」の第1回目が行われました。参加者はご近所の方、患者さんやその知りあい、スタッフなど6名だったそうです。他人事のような書き方をしているのは院長はもちろん参加してないからです。バレエの基礎というより、まず固い身体をほぐすストレッチが大変だったようです。これに懲りてもう終わり、というのは嘘で、来週以降も続けるようですので、興味のある方はコンタクトとってください。
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2004年5月26日 |
今日は坂の上健康講座《第1回》「おいしい漢方薬」をレクチャー・ルームにて行いました。普段接する機会の少ない煎じ薬を飲んでもらおうという企画です。飲んでいただいたのは、小建中湯、小青竜湯、黄蓮解毒湯でした。それぞれの漢方薬は単純に言えば、甘い、酸っぱい、苦い漢方薬の代表です。すべて飲めますという方もいれば、どれもダメという方もいて、反応は様々でした。漢方薬を煎じますと、その最中から独特の匂いがし始め、そうした匂いを嗅ぐことにも効果があるといわれています。今日の参加者はほとんど煎じ薬は初めての方々でした。さて、初めての漢方煎じ薬はおいしかったでしょうか。
次回は「女性のための漢方薬」のタイトルで6月23日に行いますので、どうぞご参加ください。
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2004年5月21日 |
医院のツバメはどうにか撃退したと思っていたら(5月6日、日記)、知らぬ間に逆襲されていました。自宅の方にしっかり巣が作られていたのです。しかも2個!そしてその隣にはすずめも巣を作っています。ツバメは今回は許すとしても、すずめの巣はどうしたものでしょう。
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2004年5月17日 |
当院ではアレルギー科を標榜していることもあり、各種のアレルギー疾患の方が多いのですが、この辺は果樹栽培地帯のせいか「桃アレルギー」と思われる方がかなりいらっしゃいます。外注検査の血液アレルギー検査に「モモ」という項目はあるのですが、外注検査会社に問い合わせてみましたら、モモはモモでもアレルゲンは桃の果肉だそうです。桃アレルギーの方は桃の花粉や、夏の果実ができる頃には「ケバ」と称する桃の実の毛に反応しているようですので、外注検査会社にはぜひ桃の花粉やケバに対する検査を開発して欲しいものです。もっともこれは桃の生産地帯である山梨の特殊事情で、単に桃の果実を食する全国にはそうした需要はないかもしれませんが。
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2004年5月6日 |
今朝医院の入り口を開けた時、何か違うなと感じ、上を見たら、玄関扉上にある自動ドアセンサーの上に、燕が巣を作り始めているのです。確かに燕にとって巣作りには絶好の場所で、私が燕でもあの場所を選んだでしょう。しかし、患者さんの頭に糞されて「ウンが付きましたね」としゃれも通じないでしょうから、医院の経営者としてはそのままにしておく訳にもいかず、やむなく燕が置いた土片を撤去しました。そして、件の場所には発砲スチロールを切ってはめこんでおいたのです。それを見ていた看護婦さんいわく「燕対院長の戦いですね」。いや、燕さん、院長に他意はないのです。ただ、その場所は困ると。違う場所に巣は存分に作ってくださいな。 |
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2004年5月3日 |
先日きれいなバラの籠が届けられました。送り主は時々メールにて漢方治療について相談を受けている歯科医さんです。この方はいつもバラの生花を送ってくださるのですが、今回も素敵なバラでした。記念に写真をとっておきましたの出しておきます。医院の木々もいつのまにか葉を茂らせるようになってきました。 |
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2004年4月11日 |
昨日は開院後初めての漢方外来(煎薬治療)の日でした。一般のエキス剤をお出しした患者さんもいましたが、はるばる煎薬治療を求めて来られた方もいらっしゃいました。一人は静岡から来られた方でした。漢方生薬はすべて調剤室に揃っていたのですが、煎剤を調剤する体制がまだ不十分でしたので、実はこの日はまだ煎剤を処方するつもりはありませんでした。しかし、はるばる来ていただいたのに手ぶらで帰すのも申し訳なく、急遽煎剤を調剤することになりました。だいたいの道具はそろっていたのですが、一日分の薬を入れるチャック付きのポリ袋がありません。袋は妻に急いで買い求めてもらい、その間患者さんには1時間程山梨散策をしてもらって、何とか漢方煎薬をお渡しすることができました。
もう一人は神奈川から来られた方でした。以前から漢方煎薬を服用されていて、難しい病気ですが幸いかなり改善していました。まだ漢方薬は2週間分程残っているとのことでしたので、後で漢方薬はお送りすることになりました。
遠方からわざわざやって来ていただけるのは誠に光栄で、またやりがいを感ずることです。その期待に答えられるよう、最善の治療を行いたいと思いを新たにしました。 |
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2004年4月5日 |
昨日(4/4)は医院の内覧会がありました。あいにくの雨模様にもかかわらず70人近くの方々にお越しいただき、誠にありがとうございました。
思えば医院の開業にこぎ着けるまでには、書き尽くせない程たくさんの方々のお力添えがありました。多くの方々のご尽力を裏切らないためにも、これから誠心誠意日々の医療を実践していきたいと思っております。なにとぞよろしくお願い申し上げます。
医院はもちろん医療を提供する場ですが、「坂の上クリニック」ではレクチャールームを使った健康講座など、地域の方々とのコミュニケーションにも力をいれていきたいと思っております。今はまだアイデア段階ではありますが、漢方教室はじめ様々な企画があります。具体的な日程が決まりましたら、またHPにも掲載していきますのでどうぞご気軽にご参加ください。
開院のご挨拶を兼ねまして、院長日記第1回といたします。 |
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